[日经社]胡.錦.濤に抜擢された上将・劉源が江沢民派・中将を更迭
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胡.錦.濤に抜擢された上将・劉源が江沢民派・中将を更迭その2:「軍では何が起きているのか」の巻(1)
[*]遠藤 誉 【プロフィール】バックナンバー
2012年4月2日(月)
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今回は軍では何が起きているのかを見てみよう。
実は軍の中で、「政変」とも言うべき動きが起きていた。いや、「軍変」と言った方がいいのだろうか。
軍――。
言うまでもなく、中国人民解.放.軍のことだ。
中国人民解.放.軍は中国共.産.党中央(中.共中央)軍事委員会(主席:胡.錦.濤総書記)と中華人民共和国(国家)中央軍事委員会(主席:胡.錦.濤国家主席)の管轄下にある。
この二つの軍事委員会は相似形だ。
なぜ同じものが「ダブリ」のような形で二つあるのかというと、軍は「中国共.産.党の軍」であると同時に、「人民の軍」「国家の軍」であるからだ。両方を総称して「中央軍事委員会」と呼ぶ。
「中央軍事委員会」と言った場合、同じ機関を指すものの、実質上の命令指揮権を持っているのはCCP中央軍事委員会だ。第4回で図示したようにCCP中央軍事委員会はCCP中央委員会に属しているので、その総書記である胡.錦.濤が属する「チャイナ・ナイン」の決議に従わなければならない。
ここでも「チャイナ・ナイン」が出てくる。ただし、胡.錦.濤総書記は中.共中央軍事委員会主席であるため、「チャイナ・ナイン」とは同等でない特別の権限を持つ。中国は建国の時から、「政権は銃口から生まれる」と軍を位置づけている。軍の実権を握っているかどうかによって、国家の掌握度が決まってくる。
劉少奇の息子、劉源が谷俊山を更迭
2012年1月27日、中国人民解.放.軍「総后勤(後方勤務)部」の副部長であった谷俊山が更迭された。理由は汚職。
更迭を指示したのは総后勤部の政治委員・劉源(りゅう・げん)である。
中国人民解.放.軍は、中央軍事委員会の下に次の四つの総部(本部)を持つ。カッコ内の役職がある。
総参謀長
総政治部(主任)
総后(後)勤部(部長、政治委員)
総装備部(部長、政治委員)
劉源は上将で、中将である谷俊山より身分が上だ。
どの部でも、位は
将官:上将、中将、少将
校官:大校、上校、中校、少校
尉官:上尉、中尉、少尉
となっている。ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。
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